【無料公開中】本場四川の激辛麺にテンション最高潮!辛さが癖になる麺屋「七号面館」(成都)
※2018年に閉店…残念…
2016年に成都で取材した中で一番麺がおいしかったのが、この店「七号面館」という麺屋さん。以前、務めていた会社がここから徒歩10分のところにあり、「この店はおいしい!」と以前から同僚がすすめていました。
外観はこんな感じです。かなり立派ですね。1階だけではなく、2階でも食べられます。
目次
料理とお店の雰囲気が1分でわかる動画
中国風の茶碗蒸しの蒸蛋(ジェンタン)
まず最初に食べてほしいのが、この蒸蛋。中国風の茶碗蒸し。これは一緒に食べに行ったカカさんが
これはうますぎる!
とうなった一品。
何がそんなにおいしいのか?というと「食感」です。硬すぎず、柔らかすぎず、それでいて、つるっと食べれる絶妙な食感に二人ともトリコになりました。これで4元(約60円)ですからね。驚きのコスパです。
オススメの脆紹面(ツイシャオミェン)
この麺の上にのっているそぼろを「脆紹」(ツイシャオ)と言います。
最近まで気づかなったですが、脆紹面の脆紹は、おそらく貴州の「脆哨」(ツイシャオ)と同じものだと考えています。貴州でも同じく麺のそぼろ(脆哨面)として食べられています。
脆哨とは
豚肉の油身を炒めて、油を抽出したものを「猪油(ジューヨウ)」。猪油を作る際に残ったカリカリの豚肉の油身を「油渣」と言い、貴州では「脆哨」といいます。簡単に言うと自家製ラードを作る時の副産物ですね。
四川の家庭ではこの「油渣」を野菜といためたり、家庭料理でよく使われます。共著者の張勇と綿竹の田舎にあるレストランで油渣白菜を食べた時、張勇がこんな田舎料理が食べれるのか!と驚いていました。最近では珍しい料理です。
余談ですが、成都のホテルに長期滞在していた時、ホテルのスタッフと一緒にごはんを食べていた時期がありました。その際には回鍋肉のような油身が多い肉を炒めとき、大量の油が出るので、油を別の器に入れて冷やし、ホテルスタッフ専用自家製「猪油」を作っていました。
魚香排骨面(ユィシャンパイグーメン)
ピリッとした辛さの中に甘さと酸味が調和する魚香味の麺。魚香排骨面は成都でも提供しているお店は少ない、めずらしい麺です
カカさんも初めて食べたと喜んでいました。「四川料理の旅」で紹介している純陽館の看板料理ですね。
どの麺を食べてもおいしい!
後日、スープありの牛肉面、スープなしの杂酱面と別の麺も食べてみましたが、どれもそれぞれ味わい深く、麺のコシも強く、おいしい!ハズレがありません。もし大人数でいったなら、麺を少量の一两づつ注文し、みなで分けて食べ比べてみてください。
どれも個性豊かな味でお勧めです。そして、麺を待つ間に茶碗蒸しを食べ、粉蒸牛肉(※)をつまむ。これが麺屋での最高の贅沢ですね。※牛肉に米粉をまぶしピリ辛で味付けし、蒸篭で蒸した伝統料理。
カカさんのお母さんも通う店
このお店、カカさんのお母さんも行きつけらしく、ちょっと忙しくご飯作る時間がない…麺をサクッと食べたい。そんな時に行くのがこの「七号面館」のようです。
カカさん家族は成都に住んでもう何十年。そんな地元に人もよく行く麺屋さんなので、味は保証できます。店内のアンティークな机の上で食べるのも良いですが、路地に無造作に置かれた小さな椅子に座って、麺をすする。
そんな成都流の食べ方で食べてみてください。低くなった目線から見る景色はちょっと違う。路上の騒音と開放感でより、おいしくなること間違いなし!
注文方法
・脆绍面一两(スイシャオミェン、イーリャン)
・牛肉面一两(ニュロウミェン、イーリャン)
・蒸蛋一个(ジェンダン、イーガァ)
・杂酱面一两(ザージャンミェン、イーリャン)
・鱼香排骨面一两(ユイシャンパイグーミェン、イーリャン)
食べ方
まず蒸蛋を先に食べる。脆紹介面、杂酱面はスープがない干拌型(ガンバン)なので、しっかりまぜてたべること。麺をゆでたスープ、面湯(ミェンタン)は自分でとりにいきましょう。
基本情報
・店名:七号面館(チーハオミェングァン)
・おすすめ: 脆绍面,牛肉面,蒸蛋,杂酱面,鱼香排骨面。一两7元~。
・住所:四川省成都市锦江区点将台街68号
・営業時間:7:00~21:00
※この記事は有料noteで掲載していた記事となります。